指導員の渡辺です。
「信号なんて、知ってるよ」そう思っていませんか?
当校のペーパードライバー講習では、車のコントロールに少し慣れてきた頃、必ず一度こう聞くようにしています。
「信号機の色の意味、正確に説明できますか?」
すると、意外と「あれ、どうだったっけ……」となる方が多いんです。
知識としては頭にあるはずなのに、いざ聞かれると曖昧になってしまう。それが久しぶりの運転を「なんか怖い」と感じさせる原因のひとつです。今回は、そんな信号機の意味を改めて整理してみましょう。
まず、信号の3色が示す意味を確認します。

停止線を越えて進むことができます。ただし、前の交通が流れていないときは交差点に入ってはいけません。「進め」ではなく「進める状況なら進む」という意識が大切です。左折する場合は特に問題ないと思いますが、右折の時は、対向車が来ていても、交差点の中心付近までは進むことができます。まずは交差点の中心に入ることまでを考えます。
多くのドライバーは信号が青であればよいと思って運転しています。しかし、ペーパードライバーは、赤になってほしいと思っている方が多く、ここにギャップがあります。

停止線を越えて進んではいけません。ただし例外があります。青のうちに交差点内に入って右折待ちをしていた場合、そのまま赤になっても信号無視にはなりません。対向車や歩行者に注意しながら、落ち着いて交差点を出るようにしましょう。
赤信号には矢印の信号がついているものも多くあります。多くのペーパードライバーは、右の矢印信号が出ているのに、赤になりホッとして、信号を見なくなっている方をよく見かけます。
赤信号には続きがあり、赤信号でも矢印が出る場合はその矢印の方向に進むことができます。
特に右折するときに気にしなければならないのが信号機の種類です。矢印信号が出る信号機なのかを把握して交差点に入るのがコツです。

そして、多くの方が勘違いしているのが黄色信号です。「注意して進む」ではありません。正しくは「止まれるなら止まる」。黄色になったとき、止まれる状況であれば停止線を越えてはいけないのです。このルールを曖昧にしたまま運転していると、交差点でのヒヤリハットにつながることがあります。
「点滅信号って、どう対応すればいいんだっけ?」これも講習でよく出る疑問です。
点滅信号には2種類あります。

他の交通に注意しながら進むことができます。押しボタン式の信号機でよく見かけるタイプです。
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必ず一時停止して、安全を確認してから進みます。この時の信号機の意味は止まれの標識と同様で、優先ではないという認識になります。都市部でも踏切近くの交差点などに設置されていることがあるので、見落とさないようにしましょう。
ひとつ注意が必要なのは、赤色点滅のとき歩行者は止まらなくていいということです。車が停止している間も歩行者が横断している可能性があるため、必ず確認してから発進しましょう。
信号の意味を文章で読むと「そんなの知ってる」と感じるかもしれません。でも実際に走り出すと、ブレーキのタイミング、周りの車の動き、交差点の複雑さ……さまざまなことが同時に押し寄せてきます。
そのとき、信号の意味がしっかり頭に入っていれば、判断のひとつが迷わず済む。それだけで、運転の余裕はずいぶん変わります。
知識を整理することは、練習の前にできる、大切な準備のひとつです。
「信号くらい大丈夫」と思っていても、改めて確認すると気づきがあるものです。
こうした知識の整理だけでも、運転への不安はかなり変わります。でも「頭では分かっていても、実際に走ると怖い」という方も多いはずです。
Nihonto Drivingでは、なぜ怖いのか・何が不安なのかを丁寧にお聞きする無料カウンセリングを行っています。まずは話を聞いてもらうだけ、でも大丈夫です。運転を再開したいと思ったそのタイミングが、一番のスタートラインです。
作成者:交通心理士 渡辺柳太郎