【コラム】国内採用と海外採用を徹底比較|運送業向け外国人採用ガイド【特定技能ドライバー採用】 - 株式会社ニホント

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【コラム】国内採用と海外採用を徹底比較|運送業向け外国人採用ガイド【特定技能ドライバー採用】

2026/01/08

はじめに|外国人ドライバー採用は「どこから採るか」で結果が変わる

慢性的なドライバー不足が続く日本の運送業界において、外国人材の活用はもはや一時的な対策ではなく、中長期的な経営戦略の一つとなりつつあります。
特定技能「自動車運送業」の制度開始以降、「外国人ドライバーを採用したいが、国内採用と海外採用のどちらが良いのか分からない」というご相談を多くいただきます。

今回は、すでに日本国内で就労している外国人転職者を採用する「国内採用」と、海外で学習した人材を日本に呼び寄せる「海外採用」について、実務の現場で見えてきた違いを整理し、運送事業者の皆さまが自社に合った採用方法を選ぶための視点をお伝えします。

日本語レベル・日本での生活への慣れ

国内採用の場合、すでに日本での就労経験があるため、日本語レベルが海外採用の人材より高い場合が多いです。また、日本での生活にも慣れているため、外国人材の受け入れにまだ慣れていない企業にとっては、現場へのなじみやすさという点で安心材料になります。

一方、海外採用では、日本語や生活習慣への適応は入国後のフォローが前提となります。ただし、入国前から体系的な日本語教育・生活指導を行うことで、入社後のギャップを最小限に抑えたり、登録支援機関に生活面のケアを任せたりすることも可能です。

採用スピード(リードタイム)

国内採用は、候補者がすでに要件をすべて満たしている場合、選考から転職・入社まで約3〜4か月程度で進むケースが多く、スピード感があります。

一方、海外採用では、面接合格後に内定を出し、そこから日本語・運転・生活に関する学習を開始するため、弊社のドライバー教育の場合、入国までに8〜10か月程度を要します。

人手不足が差し迫っている企業にとっては、採用までのリードタイムという点で国内採用に分があります。

転職のしやすさ・定着性

国内採用は、そもそもが転職者である点が特徴です。弊社の経験則では、転職を一度経験している人は、その後も複数回転職する傾向が見られます。
つまり、「転職して入社してくる人=再び転職する可能性が高い人」という前提でのマネジメントが必要です。

一方、海外採用の人材は、まだ日本に慣れていないため転職意欲が低く、企業が最初の就職先となるケースがほとんどです。企業と良好な関係を築くことができれば、会社に愛着を持ってもらいやすく、転職リスクを抑えることができます

国内の転職者を取り合う形になると、結果的に給与競争に陥りやすくなります。海外採用人材を計画的に育成し、定着させる仕組みを整える方が、中長期的にはコストメリットが出やすいと考えています。

就労可能期間(特定技能1号)

特定技能1号では、日本で働ける期間は通算5年間と定められています。
(※特定技能1号の就労期間や制度の詳細については、こちらをご参照ください。)

国内採用で、すでに特定技能1号として就労していた外国人を採用する場合、前職での就労期間分が5年間から差し引かれます。その結果、自社で雇用できる期間が短くなり、人材の回転率が上がる可能性があります。

前職の就労期間が短い人材であれば比較的長く雇用できますが、短期間で企業を辞めている人材は、定着性に課題がある可能性もあります。もちろん、良い人材も存在するため、見極めが重要です。

運転免許と安全運転教育

運転免許の取得は、特定技能ドライバーとして働くための重要な要件です。

海外採用の場合、外国人は特定活動の在留資格で入国し、日本で運転免許の取得を目指します。原則として半年以内に最低でも普通免許が取得できなければ、やむを得ず帰国となってしまいます。この期間中も企業と外国人の間には雇用関係があるため、企業側のリスク管理が重要です。

国内採用では、すでに日本の運転免許を保有している人材もおり、この点では帰国リスクを軽減できます。

ただし、重要なのは免許の有無だけではなく、安全運転教育を受けているかどうかです。

弊社では、海外採用の場合、海外現地で安全運転教育を実施したうえで日本へ送り出しています。また、国内採用であっても候補者に対して運転教育を行っています。一方で、国内採用を単なる人材紹介にとどめ、運転教育を行わない業者も少なくありません。

安全運転教育を軽視した結果、重大事故が発生すれば、企業にとって大きな損失となります。業者選定の際には、この点をしっかり確認していただきたいと考えています。

※弊社の安全運転教育の取り組みについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
https://www.nihonto.co.jp/nepal-driver/#feature

国内採用と海外採用の比較

項目国内採用海外採用
日本語・生活適応比較的高い/慣れている入国後のフォローが必要
採用スピード早い(約3か月)遅い(8〜10か月)
定着性転職リスクあり定着しやすい傾向
就労可能期間残期間が短い場合あり最大5年間確保可能
運転免許取得済みの場合あり入国後取得・帰国リスクあり

まとめ|企業のフェーズに応じた使い分けが重要

ここまで、国内採用と海外採用それぞれのメリット・デメリットを整理してきました。
結論として、どちらが正解ということはなく、企業側のスタンス次第だと考えています。

国内採用は、日本語レベルや即戦力性を重視したい企業、外国人雇用にまだ慣れていない企業に向いています。一方、海外採用は、中長期的に人材を育成し、最大5年間腰を据えて働いてもらいたい企業にとって有効な選択肢です。

弊社では、国内採用・海外採用それぞれの特性を踏まえ、企業様の状況をお伺いしたうえで、採用方法の検討から教育設計、定着支援まで一貫して伴走することが可能です。

外国人ドライバー採用は、企業の置かれているフェーズや体制によって最適解が異なります。

・国内採用と海外採用のどちらが自社に合っているのか分からない
・外国人ドライバーを採用したいが、定着せずすぐに辞めてしまわないか不安
・運転教育をどこまで企業側で対応すべきか判断できない

等のご相談や、外国人ドライバーにご興味のある企業様は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

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